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問題2

次の記述のうち正しいものを1つ選択せよ。
ア 消費税を一律に1%上昇させるとき、価格弾力性が1より大きい財については、税収が減少することがある。
イ 価格差別をする場合、価格弾力性の低い市場に低い価格を付けるべきである。
ウ 価格弾力性が1より大きい財を奢侈(ぜいたく)品と呼ぶ。
エ 生活必需品は価格弾力性も、所得弾力性も大きいと考えられる。
オ 異なる財の価格弾力性を比較することは無意味である。

解答例
 ア

解説
需要の価格弾力性とは価格が1%変化した場合、需要量が何%変化するかを示したものである。これを数式化すると、価格弾力性ηは

η=−  (需要の変化率)/(価格の変化率) =— (ΔD/D)/ (ΔP/P)
        
となる。ΔDは需要量の変化分、ΔPは価格の変化分である。つまり変化率というのは、変化分(始めの値を後の値で引いたもの)を始めの値で割ったものである。式の最初に着いているマイナスの符号は、通常価格の上昇に伴って需要量が減少するので、値を正符号で表すための工夫である。

 一般に、需要の価格弾力性が1より大きければ価格に対して弾力的、1より小さければ非弾力的と言う。つまり価格の変化があったときに、その変化よりも、需要量の変化のほうが大きければ弾力的、小さければ非弾力的だということである。
例えば大根が200円で売られていて何かの要因によって100円に値下がりをしたとしよう。200円の時は400個売れていた大根が100円になって500個売れた。このときの弾力性を考えてみる。200円から100円の変化率は(100−200)÷200=−50%で、400個から500個の変化率は(500−400)÷400=25%になるので、価格弾力性は0.5となる。この場合の需要の価格弾力性は1より小さいので大根は非弾力的な財であると言える。

同様に、所得が1%変化した場合、需要量が何%変化するかを示した数値を需要の所得弾力性という。所得に対して弾力的な財には奢侈品(ぜいたく品)がある。そうした財は、裕福になるにつれ支出の割合が多くなるからである。一方非弾力的な財には生活必需品があげられる。必需品であれば所得が増減しても需要量をあまり変化させることはできないので、所得の変化率よりも需要量の変化率が小さくなるからである。

 ではア〜オの選択肢を考えてみよう。
ア…消費税の税収は消費者の総支払額(=P×Q)に比例する。価格弾力性が1よりも大きい時、消費税率の1%アップによって、需要量が1%以上減ってしまうので、総支払額が減少してしまう。したがって、税率が上がっても、税収は減ってしまうことがあるので、○。
イ…価格差別とは、同じ財が価格弾力性の違いによって複数の市場に分けられるとき、弾力性の高い市場には低い価格 を、弾力性の低い市場には高い価格をつけることにより、利益を増加させる行動である。この理論からするとイは×。
ウ…上記で述べたように奢侈品(ぜいたく品)は所得に対して弾力的な財であるから×。
エ…生活必需品は価格や所得にあまり影響されずに、消費されるから、非弾力的である。したがって×。
オ…弾力性は数量や価格の単位が消えるので、異なる財どうしや、異なる国の需要を比較することができるので便利である。だから×。
よってアが正解である。

投稿者 uchida
2006年04月04日18:20 [ミクロ] | コメント (0)

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