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こんにちは!針替です。今週は私が4限でプレゼン報告、四年生二人が5限で卒論報告をしてくれました!
4限では「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争」を題材に報告しました。
ボスニアヘルツェゴビナはかつて旧ユーゴスラビアに位置していて、現在旧ユーゴ解体後も存在している国です。今ボスニアの中はボスニア連邦とセルビア人共和国として分権され、中央政府が緩く統治しています。ボスニア以外でも紛争が起こりましたが、そうした旧ユーゴで起きた一連の戦争は、強制収容・大量虐殺・強姦を含む民族浄化が行われたということで、二次大戦後ヨーロッパ最悪の戦争と言われています。
プレゼンではまずユーゴスラビアのことに触れ、7つの国境・6つの共和国・5つの民族・4つの言語・3つの宗教・2つの文字で分けられることを説明したあと、ボスニア紛争のことについて説明していきました。ボスニアの民族構成は、ムスリム人、セルビア人、クロアチア人となっていて、どの民族も過半数を超えない程度に分布され、宗教も3種にわかれています。ボスニア紛争が始まる経緯と原因として、チトーという旧ユーゴのカリスマ的指導者が亡くなった後からどのように旧ユーゴが変わっていったのか、というところから説明しました。ユーゴ内のクロアチア・スロヴェニアが独立してから、ボスニア内のムスリム人とクロアチア人もボスニアの独立を目指したのですが、ボスニア内のセルビア人はそれに反対し、独立するのであればセルビア人区域は分離する、と要求し、そこで紛争が起こります。民族浄化を含む紛争に発展し、国際社会も対応が求められる状況になりました。
国際社会というと、まず当時のECが交渉に尽力し、国連、アメリカ・NATOが介入していきます。そこには解決に導いたと言えることもあれば、反対に介入の仕方や対応に問題があったことも事実です。最後に紛争に拍車をかけた問題点として、①民族主義の扇動をユーゴ内で活発に起きたこと(egセルビアのミロシェビッチやクロアチアのトゥジマン)、②メディアが民族主義を容易に煽る道具になったこと、それに付随し、国外メディアの過度なバイアス(悪=セルビア)が当時のセルビア政権への支持に繋がったこと、最後に旧ユーゴ内で武器への容易なアクセス・流入によって市民レベルでの戦闘に繋がったこと、があげられると思います。
結論として、この問題は複雑に様々な原因が入り混じっておきている問題であり、また今回全ては網羅できなかったものの民族間での歴史的な憎悪などもベースとして存在していました。しかし、モザイクのようにあらゆる民族がいて宗教も言語も違うから戦争が起こったというのは単純すぎる議論であり、一つ一つそういった違いや歴史を思い起こさせて、民族間のエリートがそれらを憎悪という形に落とし込んで組織化したところに問題があると思います。
正直25分のプレゼンでは網羅できないような壮大な問題で、また民族がたくさんいるために一回プレゼンを聴いただけでは頭がごちゃごちゃになり理解するのに難しかったと思います。なので私のプレゼンは少々難アリだったと思います・・ごめんなさい。しかし、今回じっくりとこの問題の複雑性をじっくり検証することができて、本当に学ぶことが多くあり、このトピックを選んで良かったです。
多民族国家、ポスト冷戦後の紛争、民族浄化、などのキーワードが気になる方はぜひユーゴ紛争を勉強してみてください!
先生がプレゼンを前にオススメしてくださったこの本、本当にオススメです。まず比較政治的な観点から分析し、ユーゴ内のそれぞれの共和国に焦点を当てて説明しているので、とてもわかりやすいです。
久保慶一 『引き裂かれた国家―旧ユーゴ地域の民主化と民族問題』 有信堂高文社 2003年
では四年生に移ります。
今回はまず関さんが「東ドイツ人の葛藤」を題に報告してくれました!
基本的クエスチョンは
・冷戦という当時の国際体系を表すドイツの分割、そして東西陣営のイデオロギーはドイツの人々の生活にどのような変化をもたらしたのか
・ベルリンの壁の位置、崩壊を通し東ドイツの人の認識がどう変化していったか
・統一後、西ドイツに吸収された東ドイツの人々のアイデンティティーはどうなったのか
導きたい結論として
「戦後ドイツは大国がドイツのアイデンティティーに与えた影響は計り知れないと考える。ドイツが資本主義と高さん主義に分けられた約40年という歳月、ドイツ地震が内的に持つこの問題は現在のドイツを見る際に虫できない事実である。1年という短い歳月で統一をさせてしまったことは間違いであったと私は思う。」
次は和田くんで、題は「現代宗教生活においてメディアの果たす役割」です。
基本的クエスチョンは
・歴史的にメディアと宗教の結びつきは強い。そして12月にはクリスマスを祝い、1月には初詣に行く矛盾や、宗教への嫌悪感や懐疑心を抱く日本人の宗教感覚の構成にはメディアが深く関わっているのは事実か否か。
・一方でアニミズムを扱った宮崎アニメが人気を獲得するように無意識に宗教的なものに大切さを感じているのは事実か否か。
・仮に日本人の宗教アイデンティティーが上記のものであるとしたら今後日本人にとって宗教はどのような意味を持ってくるのか。
研究を行う客観的意味は、ニュース報道はもちろん今日の日本で大きな影響力を持つ映画、マンガ、アニメなどのメディアと宗教の関係、またその影響を研究することによって現代日本の宗教アイデンティティーに迫る。無論、マンガやアニメといったものがメディアとして適切かという異論はあるが、それらが現代の日本人に与える影響は絶大なものであり、今後も強い影響力を持ち続けると考えられる。
その点からしてもそれらのメディアと宗教との関係を研究することによりよりリアルな形で現代あるいは将来の日本の宗教アイデンティティーを解明できると考えられる。
また海外から見れば特殊であると考えられる日本人の宗教アイデンティティーを研究することによって今日の国際社会での宗教対立を解決する手掛かりになりうるのではないか。
和田君のコメント
プレゼンでは主にメディアが作り出すイメージの危険性について考察しました。
第一項ではメディアの作り出すイメージについてNHKと日本テレビの放送事例を基にプレゼンテーションしました。また、実例を出す為にiPadを使って実際のメディア(みんな大好きAKB48の成人式の映像)をゼミ生に見てもらいました。そしてそれらの放送が喚起するものは「冠婚葬祭」の行事としての神社や寺院であり、クリスマスを祝い、お墓参りに行く日本人の矛盾しているような宗教感覚に大きく影響しているのではないかと考えました。
第二項では主に日本テレビの宗教儀式についての放送を取り上げました。日本人に対して奇異に映る宗教儀式を多く放送している反面、代表的な祭典についてはあまり放送されておらず、これらの放送が喚起するイメージは「他文化の後進性」ではないかと考えました。ここでもiPadを使用してインドの子供を高所から落とす儀式についての放送を見てもらいました。そしてこれらの放送は宗教に対して懐疑心を抱く日本人の宗教感覚に影響しているのではないかと考えました。
プレゼンテーションの内容はそんな感じですが、プレゼンテーションを終えてやっぱり宗教の問題は難しい!でも興味深いと改めて実感しました。そして私自身もまだまだ知識が足りないと感じました。
卒論全体としてはメディアの危険性だけでなく、良い意味でも日本人の宗教感覚に影響している事にも触れたいと考えています。
これからも卒論完成に向けて頑張って研究したいと思います。ブログ係の方々ご苦労様です!
以上です!
投稿者 管理人
2011年11月13日09:12
[週刊押村ゼミ]
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