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2014.12.16 ゼミ活動報告

こんにちは、HP係のマソヨンです。
今回のゼミは、4限:文明間の対話・5限:4年の卒論中間報告でした。

4限の間は、分明間の対話に関する先生のご説明とグループ分けをしました。
ディスカッションテーマは、「アメリカ文明は、各地の人々をより幸福にしているのか」です。
主に3年が3つの班に分かれて、ディスカッションを行う予定です。
後期最後のゼミでのディスカッションが楽しみです。


5限は卒論報告でした。

松本あゆみ「国際養子縁組の研究 ー子の利益保護の立場からー」

今回は本論文の第一章から抜粋し、プレゼンテーションを行った。
日本ではあまり知られていないが、実親による普通の保護を受けることができない子どもを救う制度のひとつである養子縁組には、国際養子縁組という養子縁組方法が存在する。これは、ある国で生まれた乳幼児が生みの親の都合によってその生地で育ててもらえない場合に他国の養親に引き取られて(養子縁組し)育てられる養子縁組のことである。
国際養子縁組は第二次世界大戦後、戦争孤児を救済するためにヨーロッパやアメリカで広まったとされており、2010年度には世界における国際養子縁組数は29,005人であったという研究報告がされている。
世界では、89年の子どもの権利条約や93年にハーグ国際司法会議で制定された「国際養子縁組に関する子の保護及び国際協力に関する条約」、そしてこの条約に基づいて96年に世界国際社会福祉会議によって決められた「国内・国際養子縁組及び里親家庭教育に関する実務のガイドライン」などが存在し、国際養子に関わるそれぞれの国の政府は養子の斡旋状況やケア等を総括・監視する役割を担う中央機関を設立することを義務としている。日本は93年制定の上記条約に批准していないために、すべての斡旋団体を政府機関がチェックできる体制は十分に確立されておらず、96年の具体的ガイドラインにも即していない状況が続いている。
日本ではなぜ国際養子縁組の制度見直し、または新たな検討等がなされないのだろうか。この制度の不十分さや、施設養育への編重という障壁のほか、血縁重視・実子をもうけることへのこだわりの強い国民性など、文化的な障壁も考えられるのではないだろうか。本論文の第二章以降ではこうした文化的な障壁の考察を含みつつ、これからの国際社会と国際養子縁組について、私自身の考えも述べながらまとめていく。

今回のゼミもお疲れさまでした。

投稿者 student1
2014年12月16日17:57 [週刊押村ゼミ]