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『巨匠とマルガリータ』

こんばんは。先日ブルガーコフについて発表した学生です。
自分なりに楽しみながら『巨匠とマルガリータ』を読むことができました。
ただ、発表ではもっと自分の考察をまとめてから臨むべきだったと後悔しています。
一週間は本当にあっという間で、時間を大切にしていかなくてはと改めて思いました。

今日ではミハイル・ブルガーコフ(1891~1940)はロシアを代表する作家の一人なのですが、
ソ連の体制に批判的であったため、当局に非難され続け、生前は彼の作品が日の目を見ることはありませんでした。それでもブルガーコフは小説を書き続け、執筆に10年以上かけて完成したのが『巨匠とマルガリータ』だったのです。そして、彼の死後26年もの月日が経ってからついに発行されました。ゼミで袴田先生が話してくださいましたが、『巨匠とマルガリータ』が発行された時のソ連は物凄い大騒ぎになったそうです。

物語は、1930年代のモスクワを舞台に、悪魔の一味が引き起こす様々な不可解な事件に巻き込まれる人々を描いていたり、2000年前のエルサレムにおいて、ナザレ人ヨシュア(イエス・キリスト)を十字架刑に処したとされるポンティウス・ピラトゥスを描いていたり、巨匠と呼ばれる作家と愛人のマルガリータが織りなす「真実の永遠の恋」を描いていたり、もう一言では決して言い表せません。
『巨匠とマルガリータ』は長編の作品なのですが、ブルガーコフは「私につづけ、読者よ」と読者をぐいぐい引っ張ってくれるので、熱中しながら一気に読むことができました。

物語に出てくる悪魔ヴォランドの「原稿は燃えないものなのです」という言葉は、ソ連当局に非難されながらも執筆活動をやめなかったブルガーコフの、文学にかける執念にも似た情熱を物語っているように思いました。『巨匠とマルガリータ』を読んだのをきっかけに、『悪魔物語・運命の卵』や『犬の心臓』などのブルガーコフの他の作品も読んでみたくなりました。

3年ゼミ生より

投稿者 学生
2010年10月28日21:50 [発表者 コメント] | コメント (0) | トラックバック (0)

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