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石光真人著 『ある明治人の記録』

こんにちわ。気付いたら7月でした、発表から10日くらい経ってしまいました。さて!

本書は会津藩の武士の家庭に生まれた柴五郎の「遺書、回顧録」です。話は彼の幼少時代に起きた戊辰戦争~士官学校に入学するまで、また老年期について書かれております。見所は「会津藩側からの目線」。美化されがちな(これもまた私の主観ですが)幕末~明治期の空気を「敗者側」から感じさせてくれます。それは時代をリードした薩摩藩への嫌悪感であり、会津人として、武家の出身として一貫し後に「武士道」と言われた「信念」を貫いた生き方であり、表象の歴史には出てこない様々な出来事の連続であり、そうした要素が本書を通じて現代を生きる我々に忘れ去られた「信」、または「愛国心」の存在を提示してくれます。

とまあこんな感じでしょうか。本書を通じて分かったことは「至極自伝的な内容のものから歴史の裏側を垣間見ることが出来る」、ということです。「歴史は未来へ可能性を託している」といったことをE.H.カーは『歴史とは何か』で述べてましたが、こうした本が現代に存在し、誰かが読むことで「歴史の再構築」がなされうる、つまり歴史的事実(史実)の見直しという行為が行われうるのです。

「痴漢をした」という判決が出ても、「洋風ハンバーグを頼んだ」と客が言っても、真実を知るのは当事者のみです(笑)優位な者は「正統性」を持つということを意識して歴史を知るという作業が我々には必要なようです。


音楽的おまけ。
黒人嫌いの白人が、Rockを好きならばそれは大バカというものです。RockのルーツはBlues,Jazz,Gospel,Country musicであり、読んで字の如くその多くの要素は「黒人側」の伝統です。それを意識せずに黒人の存在を卑下するRock好きな白人がいるようであれば、「Rockを聴くな~!」と「黒人ばりのシャウト」で言ってあげたいものです。

りとぅんばい まっすー

投稿者 学生
2008年07月13日14:02 [発表者 コメント] | コメント (2) | トラックバック (0)

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コメント

「歴史的事実」と「事実」は別物なんだなー、と。
「痴漢をした」という判決は歴史的事実、実際のところどうだったのかが事実。
事実なんていうものは継承することも出来なければ、当事者ですらそれをはっきりと認識することは出来ない。記憶などあてに出来たものではないし、いくらでも本人の口から嘘を言うこともできる。

結局のところ、歪曲されたにしても政治的取引が行われたにしても、伝えられたもの・それが解釈されたものが「歴史」なのであって、それ以上のものは何にも期待できないんだなー、と。

こんなんでどうでしょう?

投稿者 "pessimist" : 2008年07月14日 20:01


歴史は深いですね・・・。何をどこまで信じればいいやら。。。

確かに!過度な期待は禁物ですね、某金融会社のCMみたいですけど(笑)

投稿者 まっすー : 2008年07月17日 13:44


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