青山学院大学国際政治経済学部
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2014.10.24 オープンゼミ


10月も終わりが近付き、まもなく2年生がゼミ選択をする時期となりました。
18日土曜日にはゼミ説明会が行われ、続く翌週はオープンゼミの期間。

今回のブログでは、24日のオープンゼミに関して報告します。


◆4限目:ディスカッション

まず初めはディスカッション。テーマは「欧州連合のような超国家共同体をアジアで創造することは可能か」でした。

EUは経済のみならず、政治面でも共通外交・防衛を掲げ、超国家共同体として深化しています。
アメリカにはNAFTA、南米にはMERCOSURなどの経済共同体が存在しますが、アジアではそういった世界規模の共同体形成が遅れている状態です。
このディスカッションでは、特にヨーロッパに統合のヒントがあるのではないかという意識の下で、アジアでの共同体形成の可能性や現在抱えている問題、形成のためには何が必要か、などの意見を出し合いました。

論点となったのはやはり、ヨーロッパとアジアの差異です。
EUの場合は、その前身となるECSCなどが誕生した当時、2国間の争いが全世界に広がる可能性があったため、甚大な被害を齎す戦火を避ける緊急の必要性が統合を後押ししましたが、現在のアジアでは2国間で争いが起きたとしてもそれが全世界に波及するとは考え辛く、ネガティブな要因が少ないからこそ統合が進まないという側面もあると考えられます。
また、中国という超巨大国家があるアジアでは、たとえばラオスなどの小国も含めて共同体内で上手く折り合いを付けるのが困難なのではないかとの懸念もあります。

主要国になると考えられる日中間に歴史認識や領土問題があることも、統合を困難にしている要因の一つです。
これらの阻害要因を排除していくか、EUのようにまずは経済統合から入り、そこからこれらを改善していくか。いずれにせよ、共同体形成の際には解決すべき問題でしょう。
終盤では文化・学生交流の推進や、日本が持つ対災害知識や技術、環境問題での支援などから関係を深めていくことの重要性も指摘されました。


◆5限目:ディベート

「EUはウクライナのEU加盟を許容すべきか」というテーマに関してのディベートを行いました。
クリミアを巡る問題もあり、最近かなり注目度が高まっているウクライナ。国内は親欧米派の西側、親ロシア派の東側で争いが絶えず、不安定な政情が続いています。
EUの「東方パートナーシップ」中で最大の経済・人口規模を誇り、歴史的にも関係が深いウクライナは、旧ソ連圏への影響力を保持したいロシアにとっても非常に重要です。今回は、このような立場を理解した上で"EUの立場になって"の議論となりました。

賛成派
・加盟によりウクライナを安定化できる、安保面でのメリットがある
・小国が多く発言権が小さいことに不満を抱きがちな東欧諸国だが、ウクライナ加盟により状況改善が期待できる
・地政学的にロシア・アジアとの貿易の要となりうるため、双方に対し上手く作用できる

反対派
・ロシアとの関係が悪化する危険がある
・ホームグロウンテロリストが誕生する可能性がある
・ロシアからEUへの天然ガスパイプラインが止められる可能性がある
・ウクライナが加盟を希望する理由にもなっている労働市場の開放により、EUの労働市場環境(現状で全域平均失業率11.5%)がさらに悪化する

ジャッジは
 ・論拠の明確性(根拠となる具体的データの明示)
 ・反駁の正確性
 ・発言回数
 ・意見の多様性
 ・時間配分
 ・現実性
などの項目で行われました。

EUの立場になって、という前提があるので賛成派にとってはかなり意見を出し辛かったのではないかと思います。
しかし、オープンゼミを見に来てくれた2年生も交えつつ濃いディベートをすることが出来ました。


では、長くなりましたが24日のゼミ活動報告はこれにて終わります。

投稿者 habazemi
2014年10月28日01:57 [Events]


7.13 国際シンポジウム

こんにちは!
今回のブログは7月13日に本学で行われた国際シンポジウム「東アジア共生会議」についての記事になります。
このシンポジウムの総合主題は、
「転換期の日本--パクス・アメリカーナかパクス・アジアーナか<領土歴史問題を超えて>」
というものでした。羽場先生が企画、総合司会を務めたということもあり、ゼミ生はその運営のお手伝い、聴講者として参加させていただきました!
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こちらがパンフレットです!あからさまに自分で撮った感じが目立っていてすいません・・笑!

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↑司会を務める羽場先生です!

こちらは当日の受付業務を担当するゼミ生たちです!朝8時過ぎという早い時間にもかかわらずみんなせかせかと働きました笑!
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それでは実際の国際シンポジウムの内容を扱わせてもらうのですが、もちろん4時間にも及ぶ会議の内容全てをお伝えするのは難しいので、ブログではシンポジウムのプログラムを一部抜粋するということで、今回はそれらの中でも基調講演とパネルディスカッションについて取り上げさせていただきます!

それではまず基調講演を行ってくださった3名の方々とその講演のご紹介をさせていただきますね!
はじめに基調講演を行ってくださった方はブルッキングズ研究所初代北東アジア研究センター長を務められているベイツ・ギルさんでした。
ギルさんは「アジア太平洋に向けてのアメリカのリバランス戦略」と題して基調講演を行ってくださいました。
ギルさんはアメリカのアジアでの立ち位置、アメリカがアジアにどう関わっていくかなどについて主にアメリカの視点から述べてくださいました。アジアの発展に大きく関わった存在としてアメリカは軽視できない存在でありますし、仮にアジア共同体が形成されたとき、このアメリカの立ち位置は極めて重要になってくるのでしょうね!
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次に基調講演を行ってくださったのが日本華人教授会議会長を務められている杜進さんです。杜進さんは「アジア太平洋地域協力の新展開と中国の新戦略」というテーマで講演を行ってくださいました。
杜進さんは主にアジアにおける中国の立ち位置について述べてくださいました。アジア共同体の軸として活躍するのは今のASEANではないか、ASEANを拡大していく事で共同体形成につながるのではないかということを話してくださいました。
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最後に基調講演を行ってくださったのは現在福井県立大学で教授を務められているアンドレイ・ベロフさんで「北東アジア経済協力とロシア極東地域の位置」という題で講演を行ってくださいました。
ベロフさんは主にロシアの視点から講演をしてくださいました。具体的なロシアの経済発展の様子を説明してくださる事で現在はあまり活発でないロシアとアジアの経済協力の可能性について説明してくださいました。
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また、パネルディスカッションでは
岡田充さん(共同通信)
平川均教授(名古屋大学名誉教授、国士舘大学教授、国際アジア共同体学会理事長)
青山瑠妙教授(早稲田大学教授)
大西広教授(慶応義塾大学教授、日中友好経済懇話会顧問)
中川十郎教授(日本ビジネスインテリジェンス協会理事長、名古屋市立大学特任教授)
の5人の方々がそれぞれ東アジアに関するテーマを題して知識を共有してくださり、パネルディスカッションを行いました。
各専門の方々が非常に高度な話をしてくださったので非常に興味深い時間だったと思います。また、この後に聴講側からの質疑、そしてそれに対する応答が行われたので登壇者、聴講者両者に非常に有益な時間であったと思います。
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この国際シンポジウムを通して、これまで学んできた国際政治学はやはりとても奥が深いものだと再認識させられました。今回のテーマの東アジア共生とは、非常に複雑な国家関係や、経済関係を考慮した上で考えなければなりません。それをするにはやはり1人だけの知識ではなく多くの各国政治に関する専門家の方々や、経済の専門家の意見が必要になります。その意味で今回の国際シンポジウムは多くの方の意見をきくことができたので非常に勉強になりました。普段の大学の講義とは全く違った雰囲気を味わう事もできました。このような機会は自分の学びに刺激を与えること間違いなしなのでみなさんも機会がある際は参加してみてはいかがでしょうか?
非常に勉強になる国際シンポジウムでした!

谷口

投稿者 habazemi
2014年8月 9日18:00 [Events]


ゼミ合宿抱負~合宿係8期宮崎より~

こんばんは!
今回はゼミ合宿に向けての抱負を合宿係の宮崎より承ったので掲載しておきます。
これを書いている谷口はゼミ合宿には留学のため参加できないので合宿、羨ましいです!
後継の広報担当がゼミ合宿の記事を更新する予定なので楽しみにしていてくださいね!

ということで以下宮崎による合宿の抱負です。

合宿の抱負

私は、この合宿でゼミ生とともに成長することを望みます。
合宿には、様々な面で自らに成長をもたらす要素があります。ゼミ生と時間を共にすることで協調性が育まれたり、自分たちで物事を動かしていく事で自主性が育まれたりと、人間的な部分がまず磨かれるでしょう。また、そういった人間性の部分だけでなく、合宿中の勉強会の中で新たな知識や考え方を得ることで、学力的な面でも自分自身は磨かれると思います。ただし、自分自身の取り組む姿勢によって、その成長度合いが高くも低くもなるでしょう。ですから、合宿中の一つ一つの時間に全力で取り組み、ここで得られる経験を最大限意味のあるものにする姿勢を貫こうと思います。また、私の場合は合宿係でもあるので、自分にとってだけでなく、他のゼミ生の方々にとっても貴重な時間となるように全力を注ぎます。

国際政治経済学部 国際コミュニケーション学科3年
宮崎真人

投稿者 habazemi
2014年8月 8日20:43 [Events]