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Dean's Office Weblog

2010年7月 2日

院大連携のグローバル・エキスパート・プログラムについて

国連をはじめ国際的諸機関、国際的NGOやNPOで働く人は、国際的視野に立った政策立案者としてまた政策実行者として、地球規模の諸課題を解決するために国際社会を設計して、それを構築するための実行力を備えていることが必要です。これには高度な専門的知識と分析力・交渉力が要求されます。

しかしながらすべての人にこのような能力があるわけではありません。まずはこのような問題に気付き、身の回りからできることを地道に活動することから始めることが重要です。ちょっと勉強した程度ではグローバル・エキス
パートにはなれません。では大学生活でどのように学んだらいいのでしょうか?

 国際政治経済学部に入って来る多くの学生が、日本を飛び出し国際社会に何らかの形で貢献したい、役に立ちたいという思いを持っています。このような学生のために本学部では国際社会を知るために必要となる社会科学分野の基礎的レベルから始まる幅広いカリキュラムを用意しています。勿論英語をはじめ第二外国語の語学分野の科目も多数あります。また学生の自主的勉強会をサポートするものとして外交国際公務等指導室があります。1年次から4年次まで学生が上級生の指導のもと、国際公務員や外交官を目指して、あるいは大学院進学を目標にして活動をするものです。日常的には、国際法・憲法・経済学の勉強会を開き、夏休みや春休みには合宿等をして勉強しています。彼等は高い志を以て勉強を続けています。

しかしながら、より専門的な知識や分析能力、さらにはコミュニケーション能力を身につけるには学部レベルの勉強では不足です。大学院に進学して研究を深める必要があります。また単に座学のみならず、体験的学びである国内外でのインターンシップや研修等で活動経験を積む必要があります。中でも海外経験は欠かせません。なぜなら、多くの国際機関が大学院レベルの知識と海外経験を要求するからです。しかも、海外研修をすることで、他国の人や自国とはかけ離れた環境の中ではたして自分が海外生活に順応できるか、海外での仕事に適応できるかを身を以て判断できるからです。

本学部では、大学院と連携をとり、4年次の前期あるいは後期から大学院の科目を上限10単位まで履修できる制度を設けています。大学院授業科目特別履修制度と呼ばれ、通称4プラス1方式と呼ばれるものです。学部4年間と大学院1年間、通算すると5年間で修士課程を修了できます。この制度を受けるためには、3年次終了時点で卒業要件単位の90%以上を履修していて、一定の成績基準を満たしていることが必要です。

この制度を利用することで、大学院で開講されているグローバル・エキスパートプログラム(GLEP)を有利に履修することができます。GLEPは主に修士1年次で専門的理論科目を研究し、2年次で海外の提携先大学院で学びかつ国際NGO等の機関で海外研修をするプログラムです。したがって、学部段階から理論的基礎を身につけ、短期的海外研修等の実務経験を積みつつ自分のミッションを確認し、大学院でさらに専門的な知見を深化させ、3ヶ月から6ヶ月の海外研修等を通して自分の国際社会への適応力を知り、国際社会での自分の立ち位置を探る研究活動ができるのです。

なお大学院ではグローバル・エキスパート指導室を開設し、自主的な研究活動や海外連携先との共同研究や共同活動の企画等について研究支援の場を提供します。さらに学部の外交国際公務等指導室と連携をとることで、院生が学部生を指導し、学生たちが主体的に学べるように組織立てています。

このように、大学院と学部が有機的に連携した院大連携体制をとることで、学部段階で抱いた高い志を保ちつつ、将来を見据えた学びを段階的に積み重ね、グローバル・エキスパートになるための組織的学修を可能にしています。


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